GLOSSARY用語集

キュービクル式高圧受電設備

きゅーびくるしきこうあつじゅへんでんせつび

解説:

キュービクル式高圧受電設備とは、高圧受電設備のうちの一種です。金属製の箱であり、そのなかに、変圧器や遮断器、計器用変圧器などの器械と、それらの付属品が入っています。

キュービクル式高圧受電設備の場合、専用の受電室を必要としません。また建物屋上などに設置できる程度の大きさであるため、必要とする床面積も比較的狭く、保守・点検なども容易に行うことができます。

加えて、「箱」というかたちで密閉されているため、安全性が高く屋外設置できるのも特徴です。信頼できる設備として非常に重宝されているものであり、高圧を必要とする施設において利用されています。

このキュービクル式高圧受電設備は、以下の2つに大別されます。
  1. 遮断機型
  2. 高圧源流ヒューズ・高圧交流負荷開閉器型

1はCB型、2はPF・S型と呼ばれます。

1の場合は、遮断機(「Circuit Breaker=CB」)を用いて、電流の遮断や開閉を行います。 対して2のPF・S型の場合は、高圧限流ヒューズ(「Power Fuse=PF。ヒューズを溶断させることで電流を遮断させるもの」)と高圧交流負荷開閉器(「Load Break Switch=LBS)を使って電流をコントロールします。

配電盤とは、発電所から受けた高圧電力を変圧し、分電盤へ電気を送るものです。キュービクルはその1種です。 分電盤とは、配電盤から受けた電気を各部屋やフロアに提供するものです。安全を確保するための漏電ブレーカーや安全ブレーカーが中にあります。一方、制御盤とは、ブレーカーやモーター、スイッチなどの電気部品や機械、装置などを制御や操作、保護をするためのもので、電気を配る役割はありません。

参考資料:電顕三種受験テキスト|植地修也P429

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