GLOSSARY用語集
圧縮記帳
あっしゅくきちょう
解説:
「圧縮記帳」という単語は、会計処理などを担当したことのある人ならば聞いたことがあるものかもしれません。
これは税法に定められた規定のうちのひとつであり、「直接減額方式」とも呼ばれます。
この圧縮記帳は機械などの固定資産を、国などの補助金を受けて購入したときに、税金がかからないように処理をする処理です。 補助金には税金がかからないため、普通に処理をしてしまうと損をしてしまいます。そのため、「固定資産圧縮損」というかたちで損失として計上し、補助自体には税金がかからないようにするのです。ただこれは、「税金が免除される制度」ではありません。その年度の税負担を抑えることはできますが、翌年に課税を繰り延べしているだけです。このような性質をとるため、たしかに設備を購入したその年には納めるべき税金は少なくなりますが、翌年以降は納めるべき税金は多くなります。
なお、この圧縮記帳の補助金の対象となるのは、- 国庫補助金︓国や地方自治体からの補助金
- 工事負担金︓工事費のうち公益事業会社が利用者から受け取る負担分
- 保険差益︓企業の固定資産が災害で減失した際に受け取る補助金と被害前の簿価の差額
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