GLOSSARY用語集
発送電分離
はっそうでんぶんり
解説:
発送電分離とは、送配電部門の中立性確保の観点から2020年4月に導入された電力システムの制度改革です。一般送配電事業者・送電事業者が小売電気事業・発電事業を実施するのを禁止する(法的に分離する)ことを指します。
送配電部門を小売事業・発電事業と切り離して中立性を高める方法として、主に以下の4つあります。
- 会計分離:ほかの電気事業者と送配電部門での料金支払いなどの条件で公平性を保つため、送配電部門で生じる会計をほか部門の会計と切り離す方法のこと
- 法的分離:各事業ごとの行動や会計、従業員などを明確にするため、送配電部門全体を別会社として取り扱うこと
- 所有権分離:別会社として取り扱う法的分離を実施した上で、発電部門・小売部門の事業者・会社との資本問題も解決すること
- 系統運用機能の分離:送電線を運用・指令する機能(系統運用機能)を別の組織として分離させること。送配電設備に関しては電力会社に残したままで、運用に関しては独立した系統の運用者が実施する
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