GLOSSARY用語集
SOG
えすおーじー
解説:
SOGは、“Storage Over Current Ground”を略した言葉です。短絡(ショート)や地絡を検知した際、機器を開放あるいは遮断し波及事故を防止する装置です。
PAS(気中負荷開閉器)につけられている保護継電器であり、高圧受電設備における責任分界点にPASと一緒にセットでついています。なお、「責任分界点」に関してはこちらの記事を参考にしてください。
SOGは、「蓄勢過電流“Storage Over Current”」の意味と、地絡継電器“Ground Relay”」、2つの性質を持っています。前者は「SO」とされ、後者は「GR」とされます。
まず、「SO」の要素から説明していきます。PASは遮断機ではないため、大電流については遮断することができません。このときに、SOが特殊な動作を行います。- 遮断命令を検知して、遮断するための待機を行う
- 短絡事故を検出して、配電用遮断器によって遮断される
- 電流が流れなくなったため、1のPASが遮断を行えるようになる
- 電気が復旧する
なお、地絡継電器であるGRは、電路の地絡(絶縁が不良であったため、地面に流れてしまう電流のこと)を検知して作動するものです。GRに関しての詳細はこちらをご覧ください。
この用語のカテゴリー