2021.04.12
【セミナーレポート】3月開催:令和3年度の注目補助金について―閣議決定から見る来年度の補助事業
2021年3月23日(火)、Zoomウェビナーを利用したオンラインセミナー【令和3年度の注目補助金について】を開催いたしました。
今回もまた、100名を超えるお申し込みをいただきました。公募開始直前での最終開催ということもあり、多くの方にご参加いただきました。ご視聴いただき誠にありがとうございます。
セミナーの概略について、更新された内容を中心にレポートします。
過去のレポートは以下より確認できます。
01.セミナーの内容
今回のアジェンダは以下のとおりです。
- 補助金とは?― 補助金の基礎知識 ―
- 国の予算編成(概算要求、閣議決定)について
- 各府省庁の注目補助金
- 補助金を活用した設備改修の事例
- 令和2年度3次補正予算の注目補助金Update!
第5回目となる3月23日の開催では、昨年末に閣議決定した補助金の情報と、令和2年度第3次補正予算について最新情報を加えたお話しをいたしました。
◎令和2年度3次補正予算の注目補助金
令和2年度3次補正予算の注目補助金では、特に、環境省「大規模感染リスクを低減するための高機能換気設備等の導入支援事業」について掘り下げて説明しました。また、予算額1兆1,485億円と高額な経済産業省の補助金「事業再構築補助金」についても触れました。
環境省「大規模感染リスクを低減するための高機能換気設備等の導入支援事業」は、弊社でも多くの採択実績のある補助金です。不特定多数の方が集まる建物に対して、室温に影響を受けずに換気が可能な高効率換気設備へ補助するものです。こちらは、3月16日に一次募集を開始しています。
●この補助金のポイント- 採択予定件数:約1600件
- 対象:中小企業や社会福祉法人、医療法人など
- 補助対象:換気設備の他、換気設備と同額分の空調工事
- 補助金上限:1,000万円
経済産業省の「事業再構築補助金」は、新型コロナウイルス感染症の影響下における、中小企業の事業再構築を支援するものです。こちらは4月15日からの公募開始が決定いたしました。
●この補助金のポイント- 対象:コロナ禍の影響で売上高が減少した中小・中堅企業
- 補助対象:業態転換や新分野進出等の活動にかかる建物費・改修費・設備費・システム購入費・広告販促費など
- 補助率:1/3~2/3
- 補助金上限:6,000万円~1億円の補助
事業継続のための運営コスト削減にお悩みの方、事業再構築をお考えの方は、補助金の申請・採択経験の豊富な弊社にまずご相談ください。
【無料個別相談】補助金・助成金の申請に関するお問合せはこちら
02.質疑応答
オンラインセミナー中にいただいた主なQ&Aを一部ご紹介いたします。
- 事業再構築補助金について質問です。設備は一部工事が進んでいる状況で、これから機器などの導入が進む予定です。申請は可能でしょうか?
- 事業再構築補助金には「事前着手承認制度」という制度があり、公募開始後、事前着手申請を提出し、承認された場合は2月15日以降の設備の購入契約等が対象となりえます。
- 現在、着工している機器、設備は補助金対象外になるのでしょうか?
- ほとんどの場合、着工済みの設備は対象外ですが、補助金の種類によっては対象になるケースもございます。近年のコロナ対策補助金では、遡及申請(そきゅうしんせい)という、時系列を遡って申請できる仕組みがある場合がございます。その場合は、基準を満たせば対象となります。
- 自家消費型太陽光発電(売電しない)に関してはどの補助金が対象となりますか?また、工事代は別で考えなければならないのでしょうか?
- 環境省の「サプライチェーン改革・生産拠点の国内回帰も踏まえた脱炭素社会への転換支援事業」が対象となりえます。(令和3年度については未定)この補助金の場合は、工事代も対象ですが上限10万円となります。
- ガス式の厨房機器による作業改善、機器導入を行う場合、補助金申請の対象になるのでしょうか。
- 厨房機器の更新で「省エネになる=ガス使用量が減る」のであれば省エネ系の補助金で補助の対象となる可能性はありますが、全国的に実績はないようです。厨房機器でも、冷凍冷蔵設備であれば省エネになるケースが多く、省エネ系補助金で対象となった実績も多数ございます。また、厨房機器の改善が「時間外労働の削減」に繋がるのであれば、「働き方改革推進支援助成金」が活用できる可能性もあります
03.アンケート集計結果
開催後に行ったアンケートより、満足度評価と参加者の声を紹介いたします。
03.1満足度評価
セミナーの満足度を「総合評価」「テーマ」「内容」について伺ったところ、半数以上の方に満足との評価をいただきました。
03.2参加者の声
アンケートでは、お気づきの点やご要望について自由形式でご回答いただきました。今後のセミナー、ご提案に役立たせていただきます。貴重なご意見ありがとうございました。
- 今回のセミナーで補助金に興味がわきました。会社としての補助金活用、また取引先のマンションオーナー会社へも補助金を使用することによる改修提案が進むのではと考えます。今回のようにWEB講義していただけると、移動の時間も削減されるため助かりました。(マンション管理・メンテナンス/部長)
- 助成金の施策が始まった時に、リアルタイムでセミナーを開いてくれると嬉しいです。(デザイン・制作/社員)
- 中小企業事業再構築補助金はかなり相談を受けているので、もう少し掘り下げた内容が聞きたい。(製造・販売/課長)
04.令和3年度の補助金申請に向けて
令和3年度の注目補助金情報に関するセミナーは、3月開催の第5回をもっていったん終了いたします。申請開始後も、ご要望が高いようであれば、開催を前向きに検討させていただきます。
現状抱えておられる課題に合わせ、具体的なご相談にも対応させていただきます。事業場の省エネ状況について無料診断も行っております。設備更新を検討されている方、コスト削減を望まれている方は、お気軽にご相談ください。