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- キュービクル
2024.02.22
キュービクルの保安点検とは、電気的な事故を未然に防ぐことを目的に実施されます。キュービクルの内部の動作や外観異常の有無などを確認する大切な点検です。
この記事では、キュービクルの保安点検の必要性について詳しく解説します。保安点検の相場や怠った場合に生じるリスクなどもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
キュービクル(キュービクル式高圧受電設備)は、変電所から供給される高い電圧の電気を、ビルや住宅などで使用できる低い電圧の電気に変える設備です。鉄箱に、区分開閉器・断路器・遮断器・変圧器・保護継電器・制御装置・計測機器・低圧配電設備で構成された受変電設備が一括収容されています。
キュービクルの保安点検とは、電気的な事故を未然に防ぐことを目的に、定期的にキュービクル内部の動作や外観に異常がないか確認する点検のことです。キュービクルに絶縁監視装置が付けられているかどうかで点検頻度は異なります。
現在、電気事業法によってキュービクルに関してさまざまな義務が定められています。
例えば、キュービクル設置時において事前に保安規程を定めて経済産業省に届出を提出したり、電気主任技術者を選任することなどです。キュービクルの保安点検も同様、電気事業法によって義務化されています。
そのため、点検が面倒だからと未実施でいると罰則が適用される可能性があります。設備を安全に運用したり電気的な事故を未然に防いだりするためにも、必ず保安点検は実施しなければなりません。
キュービクルの保安点検には、1ヵ月に1度(一定条件を満たした場合は2ヵ月に1度も可)の月次点検や年に1度実施する年次点検などがあります。ここでは、それぞれの点検内容について詳しく解説します。
また、こちらの記事では、キュービクル導入時に必要な手続きや保安点検について詳しく解説していますので、是非あわせてご覧ください。
キュービクルとは?導入のメリット、導入時に必要な手続きや保守点検について徹底解説!
年次点検は、建物全体を停電させて、高圧部分を含めた詳細な点検をおこないます。月次点検よりも、細かい部分まで点検できるのが特徴です。
実施する点検の例として、以下が挙げられます。
など
年次点検は、試験器を用いて設備の不具合がないかを精密に点検します。設備・機器の清掃をおこなって汚れを取るのも特徴です。
設備に対する知識以外にも試験器をスムーズかつ正確に操作する技術力なども求められるでしょう。
月次点検(隔月点検)は、外観での設備劣化確認や、異音異臭や異常な発熱の有無など、無停電でも可能な点検をおこないます。ほかに実施する点検の例は、以下の通りです。
など
月次点検でおこなう検査は無停電で実施できるものですが、電気的なトラブルが起きていないか、設備が安全に使用できているか調査するため非常に大切です。そのため、設備を調査する電気主任技術者には経験に基づいた点検能力が求められます。
キュービクル保安点検の費用は、依頼する事業者や受電設備容量などで異なります。目安としては、月額で1〜5万円程度です。
もし、保安点検によって機器の故障が見つかった場合は修理・交換が必要です。修理・交換には追加で費用が生じるため注意しましょう。
キュービクルの保安点検をおこなわなかった場合、以下のようなリスクをともないます。
それぞれのリスクについて詳しく解説します。
自然災害や電気的なトラブルによって配電設備に異常が生じると停電事故につながる可能性があります。停電事故が生じた場合は電気が使えなくなるため、売上げが減ったり納期が遅れたりなど仕事に支障をきたすでしょう。
例えば、小動物が侵入したり台風・大雨などで配電設備に異常が生じることなどがあります。月次点検・年次点検で異常がない場合でも、落雷などが原因で停電事故が生じる可能性があるため、すぐに対処が必要です。
保安点検を十分におこなうことで停電事故を未然に防ぎつつ、万が一トラブルが生じた場合には責任の所在を明らかにできます。
キュービクルは高い電圧の電気を取り扱うため、経年劣化や不具合で漏電が生じると、電気火災につながったり作業員が感電したりなど大きなトラブルにつながります。
高い電圧での感電は人命に関わる事故です。経済産業省でも点検作業中の感電死傷事故などが懸念されています。
設備の劣化以外でもツタなどが伸びることで生じる感電事故なども生じているため、月次点検の際の外観点検も怠らずにおこなうことが大切です。キュービクルの保安点検を実施し、電気的な事故を防ぎましょう。
キュービクルの保安点検をおこなわない場合、キュービクル自体が劣化したり内部に設置されている機器の使用効率が下がったりすることで、余分な電力の消費につながります。結果として、電気代の高騰につながるでしょう。
余分な電力は積み重なることで見逃せないコストにつながります。余分なコスト削減の観点からも、月次点検・年次点検などを通して機器の劣化の有無や清掃、数値の測定などから異常の有無を判断することが大切というわけです。
キュービクルの故障にともなう停電が生じると、波及事故が起こりうる可能性があります。波及事故とは、敷地以外にも停電の影響が広がる事故のことです。
例えば、工場や病院、交通機関などに停電の影響を及ぼした場合、損害賠償トラブルにつながる可能性があります。電力会社の配電線を通じて周囲の施設に影響を及ぼすため、保安点検を実施して、自社の安全を保証しておくことが大切です。
保安点検をきちんと実施して波及事故のリスクを減らしておきましょう。株式会社エスコでもキュービクルの保安点検サービスを実施していますので、ぜひお問い合わせください。
弊社でも、キュービクルの保安点検に関するサービスを展開しております。基本的なキュービクルの保安点検をはじめ、24時間監視サービスによる万全の保安管理サービスを提供しているのが特徴です。
弊社の保安管理サービスは、4,200ヶ所以上のキュービクルを保安・保守点検した実績とノウハウを活かして高品質で安全を徹底しています。ほかにも、キュービクルの改修・更新にも対応しております。
お問い合わせから受け付けておりますので、安全かつ高品質のメンテナンスサービスを受けたい場合は、ぜひ弊社サービスのご利用をご検討ください。
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