2024.10.31
照明器具交換が必要な理由とその方法 蛍光灯の場合とLEDの場合を詳しく解説
2012年ごろから普及し始めたLED。 まだLED化していない人はもちろん、以前にLEDに変えたけれどそろそろ交換時期が来ているかも…という方に向けて、LED照明の交換について解説いたします。 エスコに問い合わせをする […]
- LED
2024.10.28
LED照明は、効率的で長寿命な照明として注目され、多くの家庭やオフィスで使われています。
では、一般的に何年くらいもつ、といわれているのでしょうか。
LEDの寿命は、一般的には40,000時間から50,000時間程度とされ、1日8時間使用する場合は約10年以上もつ計算になります。
ずいぶん前にLEDに切り替えたけど、いつ頃交換すればいいか、
交換時期はいつ頃だろう、
または、思っていたよりも早く切れてしまった、という方のために、交換時期のサインと、LED照明が短い時間で切れてしまう原因について解説をいたします。
LED照明が登場する前まで一般的だった白熱電球や蛍光灯の寿命はどのくらいなのでしょうか。
それぞれの点灯時間を比較してみましょう。
白熱電球: 1,000~2,000時間
蛍光灯 : 6,000~12,000時間
LED : 40,000~50,000時間
白熱電球や蛍光灯に比べて、LEDの寿命は圧倒的に長くなっています。
LED照明の寿命は、基本的に10年以上といわれています。
上記で示した通り、一般的には約40,000時間から50,000時間程度の使用が可能で、1日8時間使用した場合、約10年以上の日数と計算されます。
実は、LEDは構造上「球切れ」を起こすことはないといわれています。
例えば白熱電球は、電球内のフィラメントと呼ばれる電球内の金属に電流が流れることで発光し、このフィラメントは経年により徐々に細くなり、切れてしまい、発光しなくなります。
一方、LEDは、LEDチップ内で衝突するエネルギーを利用して光らせる構造のため、理論上は半永久的に発光できるといわれています。
ではなぜ、LEDの寿命は「10年」とされているのでしょうか。
LEDの寿命が「10年」とされている理由は、長期間使用していると、外観に異常がなくても、経年劣化などにより内部の絶縁物の絶縁性能が低下し、まれに「発煙、発火、感電」等の原因となるためです。
そのため、日本照明器具工業会によりますと、適正な交換時期は8から10年、耐用の限度を15年と定義しています。
また、オフィスや工場での稼働の場合、1日8時間ではなく、15時間程度稼働することもありえます。その場合は、約7年程度で寿命が来てしまう計算になります。
しかし、この年数も、一つの基準であるため、使用環境や取り扱いによって大きく変動します。
実際に、LEDの交換時期を示すサインはどんなものがあるでしょうか。
LED照明の交換時期を示すサインは、「明るさが以前より暗くなる」です。
理論上は、半永久的に使用できるLEDでも、使用年数を重ねているLEDは発光効率が落ち、徐々に暗くなってきています。LEDの寿命とされている40,000時間は、初期の明るさに対して約70%ほどの明るさになるまでの時間とされ、その時間を「寿命」としています。
家庭用のシーリングライトの場合は、カバー内に「製品寿命」のラベルがありますので、確認すると良いでしょう。
まだ年数が経っていない場合でも、環境要因や設置方法によっては影響を受けることがあります。ランプの発光効率が低下してきたと感じた場合は、LED照明の交換を検討しましょう。
一般的にLEDは、チカチカと点滅したり、急に点灯しなくなったりはしません。
しかしもし、このようなことが起こっていた場合は、下記のことが原因として考えられます。
●電球が点滅する場合
LED電球に対応していない照明器具を使用している
接触が悪い
●急に点灯しなくなる場合
熱などによる故障の可能性
例えば調光機能がついた照明器具に、調光機能非対応のLEDを使用したり、センサー機能付きの器具に非対応のLEDを使用したりすることも故障に繋がります。
せっかくの長寿命であるはずのLED照明。寿命を最大限伸ばすために、LED照明の弱点を知っておきましょう。
LED照明は、湿気と熱に弱い、という弱点があります。
家庭用の場合は、浴室・洗面所などで寿命が短くなってしまいやすくなります。また、リビングなどにあるLEDでも、照明器具の形状によっては短寿命になる可能性もあるでしょう。
湿気の多いお風呂場などでLEDを使用すると、LEDチップなどの基盤の劣化が進み、寿命が短くなるリスクが高まります。水が直接かからなくても、内部の基板に影響があるため注意が必要です。
熱に弱いLEDの寿命を最大限伸ばすためには、しっかり放熱させることがポイントです。
そのため、熱がこもりやすいスポットライトなどの筒状の照明器具などの場合は、放熱が間に合わず、基盤が劣化してしまい、短寿命につながってしまいます。
LED照明の仕様書には「使用環境温度」の記載があります。
その範囲外の温度で使用を続けていると、寿命が短くなるリスクが高まります。
また、LED照明は電子機器です。工場などによっては、粉塵やオイルミストなどが舞う環境もあることでしょう。こういった環境もLEDにとっては短寿命になるリスクに繋がります。
では、どのようにしたらよいのでしょうか。
重要なポイントは、対応するLED照明を選択することです。
家庭用の場合は、ほとんど工事が不要のため、ご自身で対応するワット数と口金のサイズを確認し、正しいものを選択しましょう。
一方、マンションの共用部やオフィス、工場等の場合は電気工事士による工事が必要となることがほとんどです。正しいLEDを選択することによって、LEDへの負荷が小さくなり故障リスクが減少し、LEDを長く利用することができるでしょう。
蛍光灯からLED照明に交換するには工事が必要?費用はどのくらい?
対応するLEDを選択することと同じように重要なことは、その環境にあったLEDを選ぶことです。
前述したとおり、LEDは熱や湿気に弱いため、設置する環境によってはすぐに故障してしまう可能性もあるでしょう。環境に適したLEDを選択することで、LED照明の寿命を最大限長く伸ばすことができるようになります。
また、オフィスや工場によっては、照明の色も重要です。
さまざまな色を出すことが可能なLEDを上手に活用し、もっとも最適な環境を長く作り上げていきましょう。
LEDを設置してから、何年くらい経過しましたか?
LEDが普及し始めたのは、2012年ごろから。そろそろ、交換時期を迎えているところもあるかもしれません。
エスコでは、中立の立場から、お客様のニーズに合った最適なメーカーやプランをご提案いたします。
エスコ取り扱いメーカー例
パナソニック
オーデリック
東芝
大光電機
三菱電機
SKC Lighting
遠藤照明
カメイ
コイズミ照明
内田洋行
岩崎電気
エスコなら、LED工事だけではなく、省エネ診断や補助金・助成金活用、設備更新工事まで一貫して省エネ化ニーズにお応えすることが可能です。
LEDはじわじわと暗くなっていきますので、交換の判断が難しい場合もあります。
また、まだ10年経ってない、という場合でも点灯時間や、環境によっては、交換時期を迎えているかもしれません。
まだ不具合の症状が出ていなくても、早めにLEDの状況を知り、計画を立てることは重要です。
やや暗くなっても使用できるから、とそのままお使いになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、防犯の観点からも、暗いまま放置するのはおすすめできません。警察庁が制定している「安全・安心街づくり推進要綱」において、安全・安心の街づくりのための明るさの基準が定められています。照明を改善することは、住民等の自然な監視性が生まれることにつながり、防犯性が高まると指摘されています。
参考までに、マンションなどの共同住宅の明るさの基準を記しますのでご参考ください。
共同住宅の共用玄関や共用出入口・共用廊下や階段などの場合
10メートル先の人の顔、行動が識別でき、誰であるかわかる程度以上の照度(20ルクス以上)を確保できるよう考慮する
共同住宅の共同部分などの場合
10メートル先の人の顔、行動が明確に識別でき、誰であるか明確にわかる程度以上の照度(50ルクス以上)を確保できるよう考慮する
もし、前より暗くなってきた、いつ変えたのか分からない…などご不安に感じることがありましたら、ぜひエスコにご相談ください。
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