2024.10.31

照明器具交換が必要な理由とその方法 蛍光灯の場合とLEDの場合を詳しく解説

2012年ごろから普及し始めたLED。
まだLED化していない人はもちろん、以前にLEDに変えたけれどそろそろ交換時期が来ているかも…という方に向けて、LED照明の交換について解説いたします。

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1.LEDに交換するための3つの方法

LED照明に交換するにあたって、その交換方法は大きく分けて3つあります。
1つ目が、ランプ交換、
2つ目が、バイパス工事
3つ目が、器具交換  です。

 

1.1.ランプ交換

既存の照明器具にランプだけを入れ替えるのがランプ交換です。
ランプの交換は、もっとも手軽な方法です。既存の照明と同じサイズや形状のLEDランプを購入し、既存の器具に取り付けるだけで完了します。
主に家庭のシーリングライトなどがこの方法で交換しています。

工事や特別な技術を必要としないため、費用も安く、自分で簡単に交換できるのが大きな特徴です。

取り付ける際は、既存の器具がLEDに適合しているのかを確認しましょう。
LEDと白熱電球は、発光する原理が異なります。たとえ口金や形状が同じであっても、LEDに適合していないケースもあるため、パッケージの注意書きを確認したり、可能であれば専門業者などプロに相談したりしましょう。

LEDの状況によっては想定よりも寿命が来る前に切れてしまうこともあります。
短い時間で切れてしまう場合の原因と交換時期のサインについては、下記の記事を御覧ください。

【LEDの寿命】LED照明は本当に10年持つ?故障の原因と交換時期のサイン

また、明るさや光の広がり、光の色もあわせて確認しましょう。

 

1.2.バイパス工事

既存の照明器具を活かしたいが、LED化を進めたい場合に選択するのがこのバイパス工事です。
特に直管蛍光灯などは、バイパス工事を検討される方が多いかもしれません。

バイパス工事とは、蛍光灯を使う際に必要であった安定器を取り外し、LED用の配線につなぎ直す工事のこと。
蛍光灯は、放電現象を利用して発電していますが、この放電現象は非常に不安定のため、電源とランプの間に抵抗を入れる必要がありました。その抵抗が、安定器です。
しかしLEDは、LEDチップ内で衝突するエネルギーを利用して光らせる構造のため、安定器が不要です。

そこで安定器を取り外すバイパス工事が必要になるのです。
では、安定器を取り外さないまま利用していたらどうなるのでしょうか。

1.2.1.無駄な電力を消費し続ける

安定器を取り外さないということは、安定器に通電され続けるということです。
つまり、その分の電気代が無駄に発生し続けます。

1.2.2.安定器にも寿命はある

安定器にももちろん寿命があります。
蛍光灯につながっている状況であれば、光がちらつくなど、異変に気づくことは可能です。しかしLEDにつないでいると、その異変に気づくことはできません。そして、安定器が壊れれば、LED照明は点灯しなくなります。

その場合は、LEDが正常であっても工事が必要になります。


バイパス工事のメリットとデメリットについては、下記の記事をご覧ください。

LED工事の疑問を解決!

1.3.器具交換

照明器具も含めて、すべて新しいLED照明器具に取り替える方法が、器具交換です。
LEDはどんどん新しく、よりエネルギー効率も良いものが発売されています。
そして、その性能をもっとも安心して利用できるのは器具ごと交換した場合でしょう。

現在お使いの器具自体も、使い続けると劣化をしてしまうため、LED化を機会に器具ごと交換をすることをおすすめしています。

次の段落では、器具交換をおすすめする理由について詳しく解説いたします。

2.LED化に器具交換をすすめる理由

実は、一般社団法人日本照明工業会は、器具交換を推奨しています。
その理由は、施工方法を熟知していない業者が工事をおこなうと重大事故が起こる懸念があるためです。

重大事故が起こる原因として、次のことが考えられます。

・LEDランプの種類選択の誤り
・バイパス工事の施工方法の間違い
・器具(ソケット)の絶縁性能不足
・安定器の劣化

LEDランプの種類が間違っていると、照明器具内の部品が異常に高い温度になり、発火・発煙する場合があります。
また、器具の絶縁性能が不足している場合も、そのまま使い続けると発火・発煙のおそれがあります。


蛍光灯器具は、通常10V未満の低い電圧しかかからないことを前提にして、ソケット部の絶縁性能が定められています。しかし、そこにLED照明を設置することで想定以上の電圧がかかり重大事故リスクを高めてしまいます。

また、器具自体が古くなってくると、ソケットが劣化します。また異常発生時にソケットが熱変形を起こすことも考えられます。そうすると、ランプが落下するという事故も発生します。
設置したLED照明が想定より重い場合も、同様に落下リスクがあります。

もし、バイパス工事を選んだとしても、経年による器具の劣化は防ぐことはできません。
器具を設置した時期をふまえ、早めに器具ごと交換をしたほうが安全でしょう。

 

3. 蛍光ランプはもう手に入らなくなる

2023年に開催された「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議(COP5)」により、蛍光ランプは2027年末までに蛍光灯の製造や輸出入が禁止されることになりました。
このため、今後蛍光灯の入手はできなくなります。早めにLEDへの切り替えをおすすめします。

※すでに蛍光灯照明器具は2019年に生産終了しています

4.【現在、蛍光灯をお使いの方】LED化のためステップ

現在、蛍光灯をお使いの方に、LEDに交換するためのステップを解説します。

4.1.ステップ1:交換の方法を決める

まず、どの方法でLED化するかを決めましょう。

交換の方法を決める際に参考にするのは、器具を設置した時期です。
設置した時期が10年以上経過している場合は、特に器具交換をおすすめいたします。

4.2.ステップ2:業者に依頼する

バイパス工事・器具交換の場合は専門の業者に依頼する必要があります。
交換方法が決まったら、次に業者への依頼をおこないましょう。

4.3.ステップ3 交換をする

業者に依頼したら、工事をおこないます。

工事した年月はLEDに貼付されることが一般的ですが、いつ変えたのかは忘れないように分かるところにメモをしておきましょう。

5.【LED照明に変更された方】交換時におこなうこと

LEDが登場したのが、2012年頃。
普及し始めの頃にLED照明に変更した方は、そろそろ交換時期を迎えています。

5.1.LED化した際の工事内容を確認

LED化したときに、どんな工事内容だったのかをまず確認しましょう。

前回、バイパス工事を行っていた場合は、今回は器具交換を選択することをおすすめいたします。
もし、前回器具交換をしていた場合は、ランプ交換のみで問題ありません。そのため、長期的に見ると器具交換のほうが費用を安く抑えることができるのです。


エスコでは、前回の工事から逆算した更新時期に、前回工事内容のレポートをご提出しています。いつ、何をすればいいのか、を最適なタイミングでご提案いたします。

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5.1.1.ランプの交換時期と器具の交換時期

LEDランプは、一般的には約40,000時間から50,000時間程度の使用が可能といわれています。
使用する時間にもよりますが、10年がLED交換時期の目安です。

ランプの寿命については、下記の記事で詳しくまとめていますので、ぜひご覧ください。

【LEDの寿命】LED照明は本当に10年持つ?

また、器具にも交換時期があります。
一般的に器具は10年~15年を交換時期としております。

5.2.器具交換の時期が来ていなくても交換を検討した方がいいケース

器具交換の時期が来ていなくても、1年に1回程度はチェックしましょう。
特に、外に設置しているLEDの場合は、故障するリスクが高まります。

例えば、光が弱くなっていたり、光らなくなったりした場合は、交換を検討をしたほうが良いでしょう。
他にも、雨風などにより外観が錆びてしまった場合も、問題が起きていないか、念の為確認することをおすすめします。


エスコでは、万一交換時期が来る前に点灯しなくなってしまった場合、5年間の保証制度がございます。
器具ごと交換した照明なら、ランプだけではなく器具まで、長期で保証いたしますのでご安心ください。

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5.3.交換をしなかったら、どうなる

万一、LED照明や器具を交換しなかった場合、接触不良により光らなくなってしまいます。
切れてしまってからあわてて交換しようとしても、必要なLED照明の在庫がない場合はすぐに工事ができません。工事までに約1ヶ月ほど時間がかかってしまうこともあります。たとえば、それがマンションなどのエントランスだと、防犯上、大きな問題があります。

それを防ぐためにも事前にLED更新計画を立て、費用と時間を確保しておきましょう。

6.LED交換の際の業者選びの注意点

いざ、器具交換を依頼しようと思い立ったとき、どのような業者に依頼すればよいのでしょうか。

まず、重要な点は、LED交換工事には電気工事士資格が必須である、という点です。
資格を保有していない人に依頼することは大きなトラブルに繋がりますので避けましょう。

次に、施工をしてくれる会社の実績を確認しましょう。
また、アフターサービスなど保証もしっかり確認しましょう。
LEDは省エネ設備投資の補助金対象になりやすいため、補助金申請などの新しい選択肢も提示できる会社のほうがよりよいでしょう。

株式会社エスコは、1万件を超えるLED照明の工事実績を持つだけではなく、省エネ診断、補助金・助成金活用から設備更新工事までワンストップでお客様のニーズにお応えしています。

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採択率は90%以上 省エネ補助金コンサルティング

下記記事にLED工事と、業者選びのコツについても記載しておりますので、あわせてご覧ください。

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7.LED化交換ならエスコにお任せください

LED化更新の方法について、解説をしてきました。
器具交換の場合、次のLED交換では、ランプ交換のみで問題ないため、結果的には費用を安く抑えることが可能です。

エスコではお客様のLED化の情報をもとに、お客様ごとのレポートを作成いたします。更新時期・工事の方法をお伝えし、最適なタイミングで最適な方法を選択できるよう、サポートさせていただきます。


また、エスコの最大の特徴は、「LED設置工事だけではない」という点です。弊社は、お客様の課題に正面から向き合い、トータルソリューションで解決を目指していきます。それを実現できるよう、弊社は中立の立場でお客様がもっともメリットを感じる商品を提案し、省エネ診断や、補助金申請などもおこなっています。

LED化の更新・交換工事なら、豊富な知識と経験をもつエスコにぜひお任せください。

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