2024.01.24

太陽光発電のO&Mについて詳しく説明

太陽光発電のO&Mについて詳しく説明

太陽光発電のO&Mは、運転管理(Operation)と保守点検(Maintenance)の頭文字を取って表される言葉です。太陽光発電設備を安全に運用するために必要な管理や点検業務を指します。

この記事では、太陽光発電のO&Mについて詳しく解説します。O&Mの必要性やO&M業者を選ぶ際のポイントについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 太陽光発電のO&Mとは

太陽光発電のO&Mは、何を指す言葉なのでしょうか。まずは、太陽光発電のO&Mの意味合いと運転管理・保守点検管理について解説します。

1.1. O&Mとは?

太陽光発電のO&Mは、運転管理(Operation)と保守点検(Maintenance)それぞれの頭文字を取ったものです。太陽光発電設備のメンテナンスを怠ると、太陽光パネルやパワーコンディショナに不具合や故障が生じ経済的な損失をともなう恐れがあります。

太陽光発電設備のO&Mを実施することで、故障や不具合を先回りして防いだり、トラブルが生じた場合に迅速に対応したりすることで被害を最小限に抑えられます。太陽光発電の長期運用を想定するうえでO&Mは必要不可欠というわけです。

1.2. 運転管理

運転管理業務は、太陽光発電設備の発電量の最大化を目的に実施する業務のことです。太陽光発電設備の発電量の監視と障害時の復旧対応などの業務が運転管理に該当します。

発電量の監視は、太陽光発電設備の発電量を可視化して管理することです。日々の発電量を監視し記録することで、太陽光発電設備の正常・異常を判断しやすくなります。

障害時の復旧対応は、太陽光発電設備に異常が見られた場合におこなう作業です。迅速に対応できるよう、O&M業者との対応体制の構築が大切となります。

1.3. 保守点検管理

保守・点検管理業務は、太陽光発電システムが正常に稼働する状態を維持するためにおこなう業務のことです。太陽光発電設備の定期点検やサイト管理(伐採・除草など)の業務が保守点検に該当します。

これらは、日常的におこなう一般点検、大規模な年次点検などの定期点検と伐採・除草などのサイト管理と異常・故障時の駆け付けサービス等に大きく分けられ、 弊社では基本プランとオプションプランに分けて用意しており、太陽光発電設備を安全に運用するための点検を請け負っておりますので、ぜひご検討ください。

2. O&Mの必要性

太陽光発電設備を運用するうえで、O&Mはなぜ必要になるのでしょうか。ここでは、O&Mの必要性を3つのポイントで解説します。

2.1. 太陽光発電設備 は必ず壊れる

太陽光発電設備は太陽光を利用する発電システムなので、常に太陽光や雨風にさらされる状態で運用されます。そのため、運転管理や保守点検をしなければ汚れや劣化によって運転効率が低下するだけでなく、機器の故障につながるでしょう。

太陽光発電のO&Mを実施することで、設備の細かな部分までメンテナンスできます。機器の故障などを未然に防いだり運用効率の低下を最小限に抑えることが可能です。

機器の劣化や故障、トラブル時の早期復旧に対応するためにも、O&Mを通して設備の細部までメンテナンスしましょう。

2.2. そもそも義務化された点検である

現在、出力が50kW以上の太陽光発電設備は、電気事業法によってO&Mが義務づけられています。O&Mのオーナーの任意に関係なく、必ず実施しなければならないものです。

太陽光発電設備の定期点検や保守管理などの業務をはじめ、行政からの依頼によるレポート提出などにも対応する必要があります。法律上の観点からも太陽光発電のO&Mは必要不可欠な点も把握しておきましょう。

2.3. 発電による収益を守る

太陽光発電のO&Mは、発電による収益を守る観点でも非常に大切です。故障や不具合によって太陽光発電の運用効率が下がると、収益面でのメリットが得られなくなります。

太陽光発電のO&Mを実施することで、発電量に問題がないかを監視し、不具合やトラブルが生じた場合には早急に対応することで収益面での低下も最小限に防げます。

先ほど解説したとおり、O&Mは安全に運用するために実施しなければならないものでもあるため、安全性と収益性の両方の観点から大切といえるでしょう。

3. 業者を選ぶときのポイント

ここまで、O&M業務の概要や必要性を解説しました。とはいえ、O&M業者をどう選んでよいのかよくわからない場合もあるでしょう。

ここでは、O&M業者を選ぶ際のポイントを2つご紹介します。

3.1. O&Mの実績を確認する

太陽光発電は、長期の運用を前提とした発電設備です。そのため、O&M業者とも長期契約となることが想定されます。

O&M業者を選ぶ際は、業者の実績を含め、業者が培ってきたノウハウや経験が信頼に足るものかを十分に判断しましょう。O&M業者の実力がともなっていなければ、サービスが突然打ち切られたり支払った費用が回収できなかったりなどのトラブルにつながります。

まずは1つのO&M業者だけでなく、複数のO&M業者を候補に挙げましょう。その後、業績を中心に比較することで、サービスのよいO&M業者を見つけやすくなります。

3.2. 点検項目が十分かどうかを確認する

O&M業者を選ぶ際は、実施される点検項目が十分かどうかも確認しましょう。点検項目が不十分な場合、適切なO&Mが実施できないだけでなく、太陽光発電設備の故障や不具合などのトラブルにつながります。

O&M業者の点検対象業務としては、運転管理(Operation)に該当する発電監視・障害対応、保守点検(Maintenance)に該当する定期点検・サイト管理などが挙げられます。

4つの基本的な業務での点検項目に加え、先ほどご紹介した業績なども比較することで、O&M業者選びの失敗のリスクを減らせるでしょう。

3.3. エスコのO&Mに関する取り組み・実績

株式会社エスコでも、太陽光発電のO&M(オペレーション&メンテナンス)サービスを展開しております。太陽光発電設備の保安点検・定期点検をはじめ、基本的なメンテナンスサービスを提供しているのが特徴です。

たとえば、メンテナンスに関しては4,200ヶ所以上のキュービクル(高圧受電設備)を保安・保守点検した実績とノウハウを活かして高品質で安全に徹底したサービスを提供します。

また、異常・故障時の駆け付けサービスやパネル洗浄、除草サービスなど発電効率の低下を最小限に防ぐためのオプションサービスも用意しています。

弊社は現在、国内500ヶ所以上で保安・保守事業を展開し、全国規模でのO&Mを実施しております。お問い合わせから受け付けておりますので、安全かつ高品質のO&Mサービスを受けたい場合は、ぜひ弊社サービスのご利用をご検討ください。

4. まとめ

太陽光発電のO&Mは、太陽光発電設備を安全かつ効率よく運用するために必要不可欠なものです。運転管理(Operation)と保守点検(Maintenance)の頭文字から取られており、発電量の監視・障害時の早期対応・定期点検・サイト管理などが実施されます。

弊社では、お客様の条件にあわせた太陽光発電設備のメンテナンスプランをご提案させていただきます。豊富な実績と経験に基づいたノウハウで最適なプランを提供しておりますので、ぜひ利用をご検討ください。

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